フィッシュ導入の経緯

過去10年間の看護師離職率は8.1%と比較的、定着率がよく経過した。しかし2004年~2005年度からは急に退職者が増え2006年には離職率16,7%にもなった。そこで退職理由の内訳をみると、56%が職場環境によるものであり、その他の体調不良や転職、職場不適応などが挙がった。そこで看護部全員に今の仕事に意欲を感じているかとのアンケート調査を実施したところ、25%は意欲を感じていないと答えており、精神的な理由が37%を占めていた。仕事に漠然とした不満がある・転職したいが勇気がない・仕事に不満はないが、なんとなく病院にいくのが嫌いだ等思いながら、毎日を過ごすのは寂しいことである。そこで物事への取り組む姿勢を切り替え、お互いのかかわりを意識することで職場での気分が変わる方法として、「フィッシュ哲学」を導入することにした。

「フィッシュ哲学」

Fish(フィッシュ)とは、英語で「魚」のことですが、ここで言うフィッシュとは、アメリカの西海岸シアトルの魚市場で生まれた哲学者です。当時はパットしなかった魚市場のオーナーと従業員が、「世界的に有名な魚市場になろう」と決心し、仕事をする上で何が必要かを考え、生み出されたのが「4つのフィッシュ哲学」です。

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自ら仕事を楽しみ
Make their Day
お客さま(患者さま)を喜ばせ
Be There
お客さま(患者さま)と向き合う
Choose Your Attitude
つらい仕事だって楽しくすると決意する(自分で態度を選ぶ)

フィッシュ哲学導入の実際

導入方法として、当院が1988年から活動しているTQM(total quality management)活動を用いて導入することにした。看護部管理職サークル「看護部元気にⅠⅡⅢ&K&Iサークル」の活動で看護部でのフィッシュ活動導入を行った。看護部だけで活動していたフィッシュ哲学であるが、他部署のスタッフにもサンキューカードを書きたいと自然に広がってきた。看護部から院内全職員に普及させると、もっと効果があると思い、まず病院管理会に企画書を提出し承認を得て、次に標準化委員会(TQMサークル活動内容を他部署にも広めるための委員会)の協力を得て、全職員へ普及に向けてスタートした。

遊び心を持つ 「今の気分、さあどっち」
ポスター・ポイント飾り
フィッシュ標語
プラス言葉の唱和
態度を選ぶ メッセージカードを提示
一日一善
プラス言葉事例集作成
注意を向ける 新人教育をフィッシュで良いところを見つけて伝える
人を喜ばせる サンキュウメッセージカード
ポイント方式